港区

芝・三田ルート

愛宕下から芝大神宮・芝浦を経て、三田・伊皿子坂の高台まで歩く散歩ルート。

景の数5景
出発東京メトロ 神谷町駅
到着都営浅草線 高輪台駅
歩く距離約8.8km(寄り道を除く)
所要の目安歩き約114分+各所の滞在
泊まるなら浜松町・田町 東京タワーを望むエリア。モノレールで羽田空港へ直通です。
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Theme:岬の眺めと寺町の坂道

愛宕山の麓から芝の氏神、埋め立てで生まれ変わった芝浦、そして「月の岬」と呼ばれた三田の高台まで。海に面した江戸の坂道と眺望をたどるルート。

歩く順番

  1. 第1景 広尾ふる川天現寺橋交差点周辺(有栖川宮記念公園)
  2. 第2景 愛宕下藪小路愛宕下(愛宕グリーンヒルズ周辺)
  3. 第3景 芝神明増上寺芝大神宮
  4. 第4景 芝うらの風景芝浦(芝浦アイランド周辺)
  5. 第5景 月の岬月の岬跡(伊皿子坂周辺)

浮世絵は歌川広重「名所江戸百景」(安政3〜6年、1856〜1859)。図版番号は太田記念美術館の展示リスト番号を便宜上使っています。住所・最寄り駅は各社寺・自治体の公開情報にもとづく目安です。

芝・三田ルートの5景

第1景 図版番号 57 安政3年(1856)7月

広尾ふる川(ひろおふるかわ)

歌川広重「名所江戸百景 広尾ふる川」
歌川広重「名所江戸百景 広尾ふる川」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
天現寺橋交差点周辺(有栖川宮記念公園)の現在の様子
Arisugawa park.jpg (Wikimedia Commons, CC0)
いまの場所天現寺橋交差点周辺(有栖川宮記念公園)
住所港区南麻布5丁目
最寄り駅東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩3分
滞在の目安約10分

古川(渋谷川の下流)の流れと、対岸の丘陵地を描いた一枚。今の天現寺橋交差点付近から見た景色と考えられています。古川は今その大部分が首都高速の下に隠れていますが、左奥に描かれた丘は有栖川宮記念公園にあたるため、この一帯を現在地としています。

古川は上流を渋谷川、下流を古川・新堀川と名を変えながら江戸湾へ注ぐ川で、1960年代以降は大部分が首都高速道路の下に隠れています。左奥に見える丘は、今の有栖川宮記念公園にあたる一帯です。安政3年(1856)7月の作。

出典・参考:https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu004038/

第2景 図版番号 82 安政4年(1857)12月

愛宕下藪小路(あたごしたやぶこうじ)

歌川広重「名所江戸百景 愛宕下藪小路」
歌川広重「名所江戸百景 愛宕下藪小路」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
愛宕下(愛宕グリーンヒルズ周辺)の現在の様子
Photo by 110kuwahara, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0 / GFDL)
いまの場所愛宕下(愛宕グリーンヒルズ周辺)
住所港区愛宕1丁目付近
最寄り駅東京メトロ 神谷町駅からすぐ
滞在の目安約10分

愛宕山の麓、大名屋敷の練塀沿いに雪の積もった竹藪の小路を描いた一枚。人影のない静かな冬の路地に、傘をさした人物が一人だけ描かれ、しんとした空気が伝わってきます。大名屋敷が並んだ静かな武家地は「愛宕グリーンヒルズ」として再開発されたため、その一帯を現在地としています。

「愛宕下」は愛宕山の南東麓一帯を指した地名で、江戸時代は大名屋敷や武家屋敷が立ち並ぶ静かな武家地でした。現在この一帯は「愛宕グリーンヒルズ」として再開発され、超高層オフィスタワーとNHK放送博物館などが並ぶエリアに生まれ変わっています。

出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E5%AE%95%E5%B1%B1_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD)

第3景 図版番号 49 安政5年(1858)7月

芝神明増上寺(しばじんめいぞうじょうじ)

歌川広重「名所江戸百景 芝神明増上寺」
歌川広重「江戸百景餘興 芝神明増上寺」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
芝大神宮の現在の様子
Photo by KENPEI, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
いまの場所芝大神宮
住所港区芝大門1-12-7
最寄り駅都営浅草線・三田線 大門駅から徒歩5分
滞在の目安約15分

芝神明宮(現・芝大神宮)の門前と、その先にそびえる増上寺の甍を一枚に収めた構図。手前には参詣客で賑わう茶屋が並び、二つの信仰の中心が寄り添う芝の町の賑わいを伝えています。芝大神宮は今も同じ場所に鎮座し、9月の「だらだら祭り」も続いています。隣接する増上寺とあわせて、絵の構図をたどることができます。

芝大神宮は平安時代創建と伝わる古社で、江戸時代は「関東のお伊勢さま」として篤く信仰されました。9月に行われる「だらだら祭り」(生姜市)は今も続く名物行事です。すぐ隣の増上寺は徳川将軍家の菩提寺で、当時は境内地続きの一体として賑わっていました。

出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E5%A4%A7%E7%A5%9E%E5%AE%AE

第4景 図版番号 64 安政3年(1856)2月

芝うらの風景(しばうらのふうけい)

歌川広重「名所江戸百景 芝うらの風景」
歌川広重「名所江戸百景 芝うらの風景」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
芝浦(芝浦アイランド周辺)の現在の様子
Photo by Harani0403, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
いまの場所芝浦(芝浦アイランド周辺)
住所港区芝浦4丁目付近
最寄り駅JR・東京モノレール 田町駅から徒歩12分
滞在の目安約10分

芝浦の遠浅の海辺に、貝を採る人々と停泊する舟を描いた一枚。江戸湾を望む静かな漁師町の風景で、遠くには対岸の房総の山並みまで見渡せます。海苔の産地だった遠浅の海は埋め立てられ、今は運河に囲まれた「芝浦アイランド」に姿を変えたため、その一帯を現在地としています。

かつて遠浅の海苔の産地として知られた芝浦は、明治以降の埋め立てで海岸線が大きく後退しました。現在は運河に囲まれた「芝浦アイランド」として再開発され、高層マンション群が立ち並ぶウォーターフロントの住宅地に姿を変えています。

出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E6%B5%A6

第5景 図版番号 115 安政4年(1857)8月

月の岬(つきのみさき)

歌川広重「名所江戸百景 月の岬」
歌川広重「名所江戸百景 月の岬」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
月の岬跡(伊皿子坂周辺)の現在の様子
Photo by 江戸村のとくぞう, Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
いまの場所月の岬跡(伊皿子坂周辺)
住所港区三田4丁目・高輪1丁目付近
最寄り駅都営浅草線 高輪台駅から徒歩5分
滞在の目安約15分

料亭の座敷から、江戸湾に浮かぶ月を眺める趣向の一枚。手前の障子と行灯、遠くの海に浮かぶ舟の灯りが、月見の宴の静かな情緒を伝えています。埋め立てが進んだ現在、月を望むことはできなくなりましたが、伊皿子坂・潮見坂という坂道と高台の地形は今もほぼ変わらず残っているため、この一帯を現在地としています。

「月の岬」は三田の高台一帯の雅称で、江戸湾を一望できる月見の名所として知られました。すぐそばの伊皿子坂・潮見坂も、坂上から海を見晴らせたことに名の由来があります。埋め立てが進んだ現在は海を望むことはできませんが、坂道と高台の地形は今も当時とほぼ変わらず残っています。

出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E7%9A%BF%E5%AD%90%E5%9D%82

このルートのグルメ

江戸蕎麦
Sarashina Horii1.jpg (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

江戸蕎麦 更科堀井

麻布十番で天保4年(1833)創業、「更科そば」の名を今に伝える老舗。江戸三大蕎麦の一つに数えられる更科の伝統を、白く挽き抜いた御膳粉のそばで受け継いでいる。

東京都港区元麻布3-11-4

公式・参考

天然たい焼き 芝之寿堂

明治42年(1909)創業、もとは和菓子屋として始まった芝の老舗。一丁焼きで一つずつ丁寧に焼き上げる天然たい焼きが名物。

東京都港区芝2-30-11

公式・参考

ほかのルート