王子・飛鳥山ルートの6景
第1景 図版番号 12 安政4年(1857)
王子稲荷の社(おうじいなりのやしろ)
歌川広重「名所江戸百景 王子稲荷の社」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by Tak1701d, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
| いまの場所 | 王子稲荷神社 |
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| 住所 | 北区岸町1-12-26 |
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| 最寄り駅 | JR・東京メトロ 王子駅から徒歩5分 |
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| 滞在の目安 | 約15分 |
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崖の斜面に沿って続く石段と、その上に鎮座する社殿を描いた一枚。関東稲荷総司という格式にふさわしい、荘厳な佇まいが表現されています。王子稲荷神社は今も同じ崖の上に鎮座し、大晦日には伝説にちなむ「狐の行列」が地域の行事として続いています。
王子稲荷神社は、関東一円のお稲荷様を束ねる「関東稲荷総司」という別格の社格を持つ古社です。大晦日の夜、関東中の狐たちがこの近くの装束榎で身なりを整えてから稲荷に参詣したという伝説があり、その様子は広重の別の一枚「王子装束ゑの木大晦日の狐火」にも描かれています。現在も大晦日には、この伝説にちなんだ「狐の行列」が地域の行事として行われています。
あわせて寄りたい:名主の滝公園徒歩10分ほど
かつて「王子七滝」と呼ばれた滝のうち、唯一現存する滝がある公園。江戸時代に名主が屋敷内に開いた庭園がルーツで、都会とは思えない渓谷美が楽しめます。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E5%AD%90%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E7%A5%9E%E7%A4%BE
第2景 図版番号 15 安政3年(1856)4月
王子瀧の川(おうじたきのかわ)
歌川広重「名所江戸百景 王子瀧の川」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by Souka Kinmei, Wikimedia Commons(CC0)
| いまの場所 | 石神井川(音無川)渓谷 |
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| 住所 | 北区王子本町・滝野川エリア |
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| 最寄り駅 | JR・東京メトロ 王子駅から徒歩5分 |
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| 滞在の目安 | 約15分 |
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石神井川(別名・滝野川)が刻む渓谷を描いた一枚。飛鳥山のふもとを流れるこの川は急流で、不動の滝や弁天の滝など大小の滝があり、江戸有数の景勝地として知られていました。渓谷はコンクリート護岸の都市河川に姿を変えましたが、王子駅周辺の一部は「音無親水公園」として整備され、今もせせらぎの音を聞くことができます。
「滝野川」という地名は、この川に多くの滝があったことに由来します。江戸時代、王子を訪れた人々はこの渓谷沿いを歩いて滝めぐりを楽しみました。現在の石神井川はコンクリート護岸の都市河川となっていますが、王子駅周辺の一部区間は「音無親水公園」として整備され、せせらぎの音が聞こえる憩いの場になっています。
あわせて寄りたい:王子神社徒歩5分ほど
鎌倉時代創建と伝わる古社で、「王子」という地名の由来そのものになった神社。石神井川を見下ろす高台に鎮座し、境内には推定樹齢600年の大イチョウがあります。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%A5%9E%E4%BA%95%E5%B7%9D
第3景 図版番号 51 安政4年(1857)9月
王子不動之瀧(おうじふどうのたき)
歌川広重「名所江戸百景 王子不動之瀧」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by Kamemaru2000, Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
| いまの場所 | 金剛寺(滝野川不動) |
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| 住所 | 北区滝野川3-88-17 |
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| 最寄り駅 | JR・東京メトロ 王子駅から徒歩10分 |
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| 滞在の目安 | 約10分 |
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金剛寺の境内にあった不動の滝で、滝行をする人々を描いた一枚。「王子七滝」の中でも特に信仰を集めた滝で、断崖から流れ落ちる水の勢いが印象的に表現されています。不動の滝は湧水量の減少で失われましたが、金剛寺そのものは今も滝野川の地に残るため、その境内を現在地としています。
金剛寺は「岩屋弁天」「松橋弁天」とも呼ばれる古刹で、崖下の洞窟に弁財天を祀っていたと伝わります。源頼朝が布陣したという伝承も残る由緒あるお寺です。境内の不動の滝は湧水量の減少により失われましたが、寺自体は今も滝野川の地に残り、紅葉の名所としても知られています。
あわせて寄りたい:音無親水公園徒歩5分ほど
石神井川の旧流路を利用して作られた親水公園。せせらぎや小さな滝、木の橋があり、かつての「音無渓谷」の雰囲気を今に伝える憩いのスポットです。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B%E5%AF%BA_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%8C%97%E5%8C%BA)
第4景 図版番号 102 安政4年(1857)2月
王子音無川堰埭世俗大瀧ト唱(おうじおとなしがわせきたいせぞくおおたきととなう)
歌川広重「名所江戸百景 王子音無川堰埭世俗大瀧ト唱」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by Souka Kinmei, Wikimedia Commons(CC0)
| いまの場所 | 音無親水公園の堰跡 |
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| 住所 | 北区王子本町1丁目 |
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| 最寄り駅 | JR・東京メトロ 王子駅からすぐ |
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| 滞在の目安 | 約15分 |
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石神井川に設けられた堰を、地元の人々が「王子の大滝」と呼んで親しんだ様子を描いた一枚。実際の落差はさほどないものの、誇張気味に「大瀧」と呼ばれるほどの人気ぶりが伝わってきます。この堰そのものは今はなく、昭和63年(1988)に整備された「音無親水公園」が、かつての賑わいの記憶を伝えています。
この堰は明暦3年(1657)、下流の田畑を潤す用水を確保するために作られた治水施設でした。飛鳥山の桜と合わせて花見客で賑わったこの一帯は、昭和63年(1988)に「音無親水公園」として整備され、「日本の都市公園100選」にも選ばれる憩いの場になっています。
あわせて寄りたい:名主の滝公園徒歩10分ほど
音無渓谷とともに「王子の滝めぐり」を彩った公園。江戸時代の名主・畑野孫八が屋敷内に開いた庭園がルーツで、今も四つの滝が楽しめます。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E7%84%A1%E8%A6%AA%E6%B0%B4%E5%85%AC%E5%9C%92
第5景 図版番号 20 安政3年(1856)5月
飛鳥山北の眺望(あすかやまきたのちょうぼう)
歌川広重「名所江戸百景 飛鳥山北の眺望」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by (WT-shared) Shoestring, Wikimedia Commons(CC BY-SA 1.0)
| いまの場所 | 飛鳥山公園 |
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| 住所 | 北区王子1-1-3 |
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| 最寄り駅 | 都電荒川線 飛鳥山駅からすぐ |
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| 滞在の目安 | 約20分 |
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飛鳥山の高台から、北方に広がる田園風景と筑波山を望む一枚。手前には満開の桜が描かれ、江戸随一の桜の名所であった飛鳥山の華やかさを伝えています。吉宗が桜を植えさせたこの高台は明治6年(1873)に日本初の公園のひとつとなり、今も同じ場所で桜の名所として親しまれています。
飛鳥山を桜の名所にしたのは8代将軍・徳川吉宗です。享保の改革の一環として庶民の行楽地を増やす目的で、1000本以上の桜を植えさせました。それまで庶民が自由に立ち入れる花見の名所は少なかったため、この飛鳥山は「誰でも楽しめる公園」の先駆けとも言えます。明治6年(1873)には日本初の公園のひとつに指定され、現在も都内屈指の桜の名所として親しまれています。
あわせて寄りたい:飛鳥山公園モノレール「アスカルゴ」園内すぐ
飛鳥山の急な坂を上る、無料で乗れるミニモノレール。桜の時期はもちろん、園内には渋沢栄一ゆかりの資料館も点在し、家族連れにも人気のスポットです。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92
第6景 図版番号 119 安政4年(1857)9月
王子装束ゑの木大晦日の狐火(おうじしょうぞくえのきおおみそかのきつねび)
歌川広重「名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火」国立国会図書館デジタルコレクション(パブリックドメイン)
Photo by Carbonium, Wikimedia Commons(CC BY 3.0)
| いまの場所 | 装束稲荷神社 |
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| 住所 | 北区王子2-30-14 |
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| 最寄り駅 | JR・東京メトロ 王子駅から徒歩7分 |
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| 滞在の目安 | 約10分 |
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大晦日の夜、関東中から集まった狐たちが装束榎の下で身なりを整え、狐火を灯しながら王子稲荷へ向かう幻想的な伝説を描いた一枚。夜空をきらめかせる「雲母摺」という特殊な技法が使われた、シリーズ最後を飾るにふさわしい一枚です。伝説の榎は失われましたが、その場所に建てられた装束稲荷神社が今も残るため、ここを現在地としています。
この伝説にちなみ、榎のあった場所には装束稲荷神社が建てられました。かつての大きな榎は失われましたが、今も大晦日には地元の人々が白い狐の面をつけて装束稲荷から王子稲荷まで練り歩く「王子狐の行列」が現代の年越し行事として親しまれています。
あわせて寄りたい:王子稲荷神社徒歩10分ほど
狐の行列のゴール地点。関東稲荷総司の格式を持つ古社で、大晦日にはこの装束稲荷から狐に扮した人々の行列が到着します。
出典・参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%85%E6%9D%9F%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E7%A5%9E%E7%A4%BE